7edb3e79c52dc1e474389f92692e245e


評価


シナリオ  :☆☆☆☆
キャラ   :☆☆☆☆☆
サブキャラ :☆☆☆☆☆
テキスト  :☆☆☆☆
グラフィック:☆☆☆☆
システム  :☆☆☆☆
音楽    :☆☆☆☆
エロ    :☆☆☆☆

シナリオは無理な展開がなく、良くまとまっていると感じました。ヒロイン・サブキャラは様々なジャンルの子がいて、それぞれに魅力がありました。テキストは丁寧に書かれていてとても読みやすかったです。グラフィックもいつものキャラメルBOXという感じで、安定感がありました。システムはUIがはっきりしていて見やすく、既読部分の全スキップができたり、そのスキップ中にキャンセルができたりと充実していると感じました。用語を解説してくれる機能も便利でよかったです。音楽も種類が多くどれも魅力的でした。前シリーズで使われている楽曲が使われた時は、懐かしさも感じられてよかったです。エロについては、個人的にとても丁寧に扱われている印象で、H中のヒロインと主人公との掛け合いもよかったです。

全体的に平均水準以上という感じでした。(私がプレイしてきた作品の中で)

この作品の良かったところ


  1. 個別ルートに入っても他ヒロインとの掛け合いがしっかりある
  2. 主人公の身元がバレる相手が少数じゃない
  3. 前シリーズの楽曲が使われている
  4. 人間らしい人間ドラマが見られる
1について
私の選別が悪いのかもしれませんが今までプレイしてきた作品の中で個別ルートに入った瞬間から他ヒロインがおまけみたいになる作品が多かったような気がします。そんな中、この作品は個別ルートに入っても、他ヒロインとの関わりがしっかりと会って、主人公がみんなとの関わりを大切にしているのが伝わってきました。

2について
男の娘ゲーにおいて、そのルートのヒロインにしかバレないのが、ある種の暗黙の了解のようになっているところがあると思います。この作品では、ルートによっては3人もの人物にバレることになり、その後の展開が気になるように作られていました。

3について
楽曲が本当に多彩で、BGMなど合わせると全62曲もあります。この作品で新しく追加された楽曲もとてもよく、前シリーズで使われたものもあるので、とても楽しめました。こうしている今も楽曲を楽しみながら記事を書いています。

4について
個人的に「処女はお姉さまに恋してるシリーズ」において、これが最大の魅力だと思っていて、単なるキャラゲーではなく、そこには嫉妬だったり愛情、悩みなど、とにかく実に人間らしいものを見ることができました。いくらお嬢様であっても一人の人間であることが実感できると思います。

この作品の惜しい所


  1. 登場人物の物分かりが良すぎる
主人公が男だと分かった時にあまりにも簡単に納得してしまうところが、個人的には感情移入できなかったです。あくまで、個人的な感想です。

個別ルート ※少しだけネタバレ気味


風早 織姫
fbaacd84167ff9a71dc2be51b07f1b32

大企業の令嬢として生きてきた彼女は、常に着丈に振舞わなければならないと自分に言い聞かせて育ってきましたが、ある日突然父から「この一年間どんなわがままを言っても構わない」と告げられます。今まで一度もわがままを言ってこなかった彼女は突然のことに何をしていいかわからず、そもそも令嬢の私がそんなことしていいのかと悩みます。そうして悩んでいる所に主人公が現れ、関係を築いていくうちに、自分の考えが変わっていき、主人公に対して感謝や憧れの気持ちを抱くようになります。

それが恋心だと気づくまでが長い道のりだったので、箱入り娘だなと感じながらプレイしてました。

この一年間わがままを貫くと決心してからの彼女は、何に対しても一生懸命で、正直に真正面からぶつかっていったので、潔い気分になりながらも、どこか危なっかしいなぁ、守ってあげたいなぁと感じました。

勿論恋に対しても、正直になるタイプで嫉妬とかも隠す気がなかったので、可愛かったです。


正樹 美玲衣
dcdaebea5214b3706c5fbb4cb71d9f44

万年学年2位で、風早 織姫に追いつけない負い目から、織姫に対して嫉妬心を抱いていた美玲衣であったが、主人公の転入により、主人公にも同じような感情を抱くことになります。最初は二人との関わりを避けていた彼女であったが、二人と関わるようになってから徐々に他人と打ち解けられるようになり自分の考えも変わっていきます。そうした中で、主人公と織姫に憧れを抱くようになっていきます。

プレイしていて、本当にかっこいいなぁと感じました。

しっかりとした意思があり、自分のやるべきことをストイックにこなしていく彼女を見ていると「私もこんな生き方ができたらな」と感じました。

普段感情を表に出さない彼女が笑ったりすると「本当にうれしいんだな」と感じて、こっちまで嬉しくなってきました。

たまにデレるのもかわいかったです。


茨 鏡子
e5f59e4ac42768400ddf43fe8530b4f1

会社の仕事仲間として出会った主人公と鏡子は、その仕事を通して関係を築いていくことになります。

美玲衣と似ている所もありましたが、彼女と少し違う所は、美玲衣は感情を表に出さない女性に対して、鏡子は表にだせない女性という点だと感じました。

彼女のルートの時でさえ、自分に素直になれずに、一歩引いたところから主人公たちを見ている。そういったところから、彼女の誠実さが伝わってきたし、主人公との想いを遂げてほしいと思いました。


伊澄 花
8f9a0fdac4ee7d7e07fbc7dc69b69e49

主人公が入った寮の住人。寮で主人公と出会ってから、主人公に憧れを抱き、主人公の妹になってからは、その憧れがさらに強いものとなっていきます。

プレイしていて、やっぱり妹キャラ癒されるわーと感じましたw

妹キャラ。この言葉と上の画像だけで、どんなヒロインなのか容易に想像できそうですが、この一言に尽きると思います。


仲邑 茉理
ff68be7bb275c0209993f71b08fc4031

彼女は本当に芸術の天才という感じの子で、他のヒロインとは全く違った雰囲気を持っていました。

普段は何を考えているのかわからない子でしたが、だからこその魅力があるとプレイしていて感じていました。

感性とかが強い子なので、主人公の悩みを見抜いては、持ち前の雰囲気で優しく包み込んでくれて、茉理ワールドを肌で感じることができました。

さすがに、主人公が男であることはわからなかったようですがw


迫水 すみれ(姉)&迫水 あやめ(妹)
e0e984109357b3327ce2b6989a6ebf8c

姉がしっかり者で、妹がわがままでいいコンビだなと感じました。奉仕会という一般的には生徒会のようなものに所属しており、それもあって主人公と関わりを築いていくことになります。

主人公の完璧超人ぶりに憧れを抱くようになり、それがいつしか恋心となっていきます。そして気付いたころには、二人とも主人公が好きになっているという事態にw

主人公はどちらを選ぶか?みたいな展開になりますが、結局予想通りの結果になりましたw(結果については本編をプレイしてみて下さい。)

また、この姉妹は常にお互いの事を優先的に考えていて、本当に姉妹想いだなと感じました。

まとめ


個別ルートの文章量からも察しはついていると思いますが、この作品は内容的には織姫ルートと美玲衣ルートが濃かったかなと感じています。

どのルートもきれいにまとまっていたし、当初期待していた人間ドラマも見れたので満足です。

音楽だけでなく、作中にある学校行事も毎シリーズ恒例のものがあったり初代シリーズで出てきたキャラクターも登場したりしたのでそこでも懐かしさが感じられました。

あとは、プレイ中に入ってくるBGMなどの入れ方がシリーズ毎にどんどんうまくなっていってるなと思います。その効果もあって、より感動できました。

最後に・・・・・・・・・主人公が一番かわいい!!!!!!!!!



オープニングムービー


公式サイトはこちら
http://www.caramel-box.com/products/otoboku3/index.html